生没年・出身地・歿地・墓地
モーリス・アブラヴァネル 生誕
ABRAVANEL, Maurice
(1903年1月6日オスマン帝国領ギリシャのテッサロニキ生)
(1993年9月22日ソルトレークシティで歿)
1.職業
オスマン帝国出身のユダヤ系スイスの指揮者
2.称号
3.経歴
⑴ 祖先は1492年レコンキスタ(キリスト教国によるイベリア半島の再征服活動)によりイベリア半島を逃れて、1517年トラキア地方(バルカン半島南東部)に移住。父エドゥアルトはドン・アイザック・アブラヴァネルの子孫。ドン・アイザックはユダヤ人ラビ、タルムード研究者、哲学者、政治家。ドン・アイザックの父ユダはポルトガル王のお気に入り家臣であった。彼は1492年スペインのフェルディナンド王の財務大臣、イザベラ女王の首相を務めコロンブスのアメリカへの最初の航海のために資金を出したことで知られている
⑵ 両親はテッサロニキ出身。母レイチェルはポルトガル、リスボンの裕福なビッティ家に育つ。父エドゥアルトは4人兄弟の末っ子。著名なセファルディの家系でスペイン系ユダヤ人
⑶ モーリス・アブラヴァネルはテッサロニキでイエズス会の司祭から教育を受ける
1906年家族はスイスのローザンヌに移住し父は薬局を始める
1915年12才でピアノ、作曲法、管弦楽法を学ぶ
1919年16才でアマチュアオーケストラを指揮する。同じアパートにスイス・ロマンド管弦楽団指揮者エルンスト・アンセルメが住み知り会 う。ミヨーやストラヴィンスキー等の音楽家を紹介される。ローザンヌ市立劇場のピアニストとなり、日刊紙に音楽評論を寄稿し指揮者を志すが父に説得され1920年チューリ大学に進学し医学を専攻
1922年父の許しを得退学。フルッチョ・ブゾーニの推薦で作曲の勉強のためベルリンへ留学。クルト・ワイルに作曲を師事。二人は生涯のの音楽仲間になる。ワイマールでは「11月芸術グループ」に入りヒンデミット、ブレヒト、ワイル、ブルーノ・ワルター等の仲間に入る。メクレンブルク劇場の補助指揮者となる。ここで独自の指揮法を考案。後年世界中のオーケストラ、音楽家の評価を受けている
1923~25年ノイシュトレリッツ歌劇場コレペティトール
1925~27年年ザクセン州ツヴィツカウの合唱指揮者となりオペレッタを指揮
1927~29年アルテンブルク歌劇場指揮者。ソプラノ歌手のヘドヴィヒ・シャーユの娘フリーーデルと出会い結婚
1929年カッセル歌劇場首席指揮者就任
1931年ベルリン国立歌劇場でオペラ「運命の力」を指揮して楽団員に認められ客演指揮者
1933年ヒトラーの台頭で著名なユダヤ人音楽家がドイツを離れることを余儀なくされ危険を感じたクルト・ワイルと一緒にパリへ脱出。パリでワルターの推薦でパリ・オペラ座、パリ管弦楽団の客演指揮者。ジョージ・バランシンと出会いバレエ団でワイッルのバレエ{七つの大罪」の初演指揮
1934年フランスにおける反ユダヤ主義によりロンドン、ローマ、ジュネーブで客演指揮をした後、英国のイングリッシュ・ナショナル・オペラ・カンパニーの指揮者としてメルボルンとシドニーの歌劇場で指揮。その後1年間はオーストラリア放送会社のラジオ公演を指揮
1936~38年ワルター等の推薦でメトロポリタン歌劇場に招かれドイツ・フランスオペラ部門の指揮者就任
1938年メトを離れワイルの作品をブロードウエィで指揮する。「ニッカボッカ・ホリディ」を初め数々の作品を指揮しながらモントリオール、トロント、ワシントン、シカゴ等の演奏会で指揮
1943年アメリカ市民権を得る。戦後、シドニー交響楽協会の招きでオーストラリアで指揮
1946~1979年州立ユタ交響楽団の指揮者募集広告で自分のオーケストラ創りを申し出、1年契約を結び指揮者就任。その後音楽監督となる
1954~80年カリフォルニア州サンタバーバラのウエスト音楽院で指揮
1981年からタングルウッド音楽祭バークシャー音楽センターで若手音楽家を指導。同年アメリカ交響楽協会から「ゴ-ルドバトン章」受賞。アメリカ交響楽協会副会長。ユタ大学、ユタ州立大学、クリーブランド音楽院から名誉博士号授与
1987年「リチャード・D・ベース章」受賞
1988年「全国知事会賞」受賞
1991年ブッシュ大統領は「国立芸術勲章」を贈る
1993年ソレトレイクシティはシンフォニー・ホールを「アブラヴァネル・ホ-ル」と改名
4.主な作品
「マーラー交響曲全集」「チャイコフスキー交響曲全集」ほかがある。
5.その他
6.初演
7.関連動画
「2003年レガシーアワード受賞」
アブラバネルは、学校や地域社会を巡るパフォーマンスツアーを通じて、芸術に対する一般の人々の意識を高め、芸術に対する需要を高めました。
「Maurice Abravanel 2003 Legacy Award」
Abravanel raised the public’s awareness of the arts and built demand for them through performance tours that went to schools and communities.
「モーリス・アブラヴァネル – トピック」
Maurice Abravanel, Utah Symphony Orchestra. Maurice Abravanel, Utah Symphony Orchestra. •. View full playlist · 28 Now playing. Mahler: Symphony No. 8.
下記アドレスを「コピペ」してお聴きください
https://www.youtube.com/channel/UCC9UGxQVuq9prCgWQ4wjrPA
ベートーヴェン:付随音楽《エグモント》
Natania Davrath, Soprano
Walther Reyer, Speaker
Utah Symphony Orchestra
Maurice Abravanel, Conductor
Brahms《Symphony No.2》
Utah Symphony Orchestra
Maurice Abravanel, Conductor
Tchaikovsky《Symphony No. 5》in E minor – I. Andante, Allegro con anima
USO/Abravanel
Tchaikowsky “Symphony No 6” Maurice Abravanel
Mahler《Symphony No 2》
Mahler《Symphony No 4》
Netania Davrath, soprano
Utah Symphony Orchestra
Maurice Abravanel, conductor
Mahler《Symphony No 5》
Mahler《Symphony No 6》
Mahler《”Symphony No.8》
Jeannine Crader, soprano
Lynn Owen, soprano
Blanche Christensen, soprano
Nancy Williams, contralto
Marlena Kleinman, contralto
Stanley Kolk, tenor
David Clatworthy, baritone
Malcolm Smith, bass
Children`s Chorus, Salt Lake City Schools
University of Utah Choruses
Utah Symphony Orchestra
Maurice Abravanel, conductor
Mahler《Symphony No.9》
Utah Symphony Orchestra
Maurice Abravanel, conductor
Sibelius《Symphony No.2》
Utah Symphony Orchestra
Maurice Abravanel, Conductor
A.スカルラッティ《聖チェチーリエのミサ》
A.Scarlatti 《Messa di Santa Cecilia, 》
Blanche Christensen, soprano ブランシェ・クリステンセン
Jean Preston, soprano ジャン・プレストン
Beryl Jensen S李ル・ジェンセン・スマイリール・ジェンセン・スマイリー
Warren Wood, bass ウォーレン・ウッド
University of Utah Chorus ユタ大学合唱団
Utah Symphony Orchestra ユタ交響楽団
Maurice de Abravanel モーリス・アブラヴァネル
バレエ組曲《コッペリア》より7. 間奏曲「ワルツ」
Delibes’ Valse Lente
Maurice Abravanel, The Vienna State Opera Orchestra