IWY. 32 クリストファー・タイ

1505年頃「イギリスのルネサンスの作曲家・オルガニスト」
クリストファー・タイChristopher Tye(1505-1573)
1505年頃イングランド東部に生れた
タイの出自については、ほとんど分かっていない。
出生地はおそらくイングランド、ケンブリッジシャーであったと考えられるが、同地はその姓が一般的であり、彼自身も後にその地でキャリアの大部分を過ごすことになった。ケンブリッジ大学の1536–37年度の記録には、彼が「音楽芸術における10年間の研鑽」を経て音楽学士号を取得したと記されている。このことから、タイは1505年頃(トマス・タリスと同時代にあたる)に生まれたと推定されている。
1573年3月15日頃、イーリー島ドジントンで歿。現在のケンブリッジシャー州イーリー市
彼はエドワードⅥ世の音楽教師として知られていた。
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1537年の2学期にわたり、ケンブリッジ大学キングス・カレッジ聖歌隊のレイ・クラーク(聖職者以外の聖歌隊員)として記録に名を残している。
1440年代から使用されていたいわゆる「仮設」礼拝堂が崩落したのは1536年から37年にかけてのことであった。したがってタイは、今日その名を知られる象徴的なキングス・カレッジ礼拝堂において、通常の礼拝で歌った最初の世代のレイ・クラークの一員であった可能性が高いと言える。
1543年までに、タイはイーリー大聖堂の聖歌隊指揮者Magister Choristarumの職に就いた。
1545年にケンブリッジ大学は彼に音楽博士号を授与し、3年後にはオックスフォード大学からも音楽博士号の栄誉が授与された。
1546年からイーリー大聖堂の聖歌隊長を務めた後、ケンブリッジシャー州ドディントンの教区司祭となった。
彼は熱心な教会改革者であり、エドワード王(当時はエドワード王子)の家庭教師でもあったリチャード・コックスと彼が深い関わりを持っていたことがうかがえる。クリストファー・タイはエドワード王と密接に仕事をする、いわば宮廷の音楽顧問のような存在になったと考えられている。
1553年にタイは、聖書の記述を韻文で意訳した『使徒行伝(The Actes of the Apostles)』を出版した。この作品の中で彼は、聖書の「使徒行伝」に記された内容を題材とし、それらを韻文の形式に仕立てている。
タイは1550年代のある時期に王室礼拝堂の職員として何らかの役職に就いていたと一般的に考えられている。
1558年タイはおそらく旧友のリチャード・コックスからの要請により、再びイーリー大聖堂に赴任した。その後間もなく、タイは自ら奉仕活動に従事することを決意し、作曲することをやめた。
・当時イーリー司教を務めていたコックスは、1560年にこの作曲家を助祭に、続いて同年のうちに司祭に任命した。タイはイーリーでの職を辞し、イングランドで最も裕福な聖職禄を伴うケンブリッジシャーのドディントン町Doddingtonの司祭に任命(註:)された。
註:『町の教区司祭として配属され、それと同時に、その土地から得られる豊かな安定収入(生活保障)を受け取る権利を与えられることで、単なる給料ではなく、教会が所有する土地からの収益や、住民からの税(十分の一税など)、さらには牧師館での居住権などが含まれており、一生涯にわたる非常に安定した特権的な収入源でった。』
タイは、後任の教区牧師が任命された1573年3月以前にドディントンで亡くなったと考えられているが、彼の死亡記録は見つかっていない。
作品
今日、彼は『使徒行伝』の主題に基づいた賛美歌「ウィンチェスター・オールド(Winchester Old)」の作曲者としてよく知られている。https://youtu.be/n0KhADLLgIk?si=NIL9sIFKJ4BDWw73
生前に出版された作品は『使徒行伝(Acts of the Apostles)』を4声の和声曲に仕立てた韻文訳作品みみ。合唱曲や、24曲のポリフォニックな「イン・ノミネ(In nomines)」といった室内楽曲において高く評価されていた。ラテン語多声合唱作品には、「ピーターハウスミサ曲」、「ウェストロン ウィンデミサ曲」、「6声のミサ ユージュ ボーン」という3つの完全なミサ曲が含まれている。『イン・ノミネス』やその他の器楽曲4、5曲が現存している。
イン・ノミネとパロディ・ミサが有名、詩篇曲、ミサ曲、器楽曲、サーヴィス、アンセムなど作曲
「Gloria from Missa Euge boneエウゲ・ボネ』よりグロリア」

「Omnes gentesすべての国々」

「Nunc Dimittisもう、手放して」

「Farwell my good I. for everさらば、愛しき人よ。永遠に」

「Nomine a4」

「A Sound of Angels天使の響き」

「Sit Fast」

「In Nomine No. 14 ‘Reporte」

「In Pace Idipsum平安のうちに、まさにその中で私は眠り」

「In Nomine XI」

「In Nomine No. 20 ‘Crye」