近衛秀麿

生没年・出身地・歿地・墓地
近衛秀麿生誕 
Konoe,Hidemaro
Birth place:Tokyo Japan
Date of Birth:18/11/1898
(1898年11月18日現、千代田区生)
(1973年6月2日歿)

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1.職業

日本の指揮者・作曲家

2.称号

3.経歴

⑴ 父は五摂家筆頭・近衛家当主、貴族院議長・学習院院長、公爵。母は貞。異母兄に近衛文麿・首相、戦後A級戦犯に指定され服毒自殺

⑵ 秀麿は、公爵だった父・近衞篤麿の息子(次男)として、東京府東京市麹町区(現・東京都千代田区)にて生まれる。元、子爵。正三位勲三等。元貴族院議員いわゆる名門と言われる出身。
学習院初・中・高等科を経て東京帝国大学文学部に入るが中退

1915年山田耕筰に理論・作曲法を学ぶ

1919~46年子爵

1920~56年毛利泰子と結婚。同年、瀬戸口藤吉主宰のアマチュア・オーケストラを指揮して指揮者デビュー

1923~25年ヨーロッパへ留学しベルリンでエーリヒ・クライバーに指揮法、マックス・フォン・シリングスとゲオルク・シューマンに作曲法、パリでヴァンサ
ン・ダンディに作曲法を学ぶ

1924年1月18日自費でベルリン・フィルを雇いヨーロッパ指揮者デビューし9月帰国

1925年3月山田耕筰に協力し「日本交響楽協会」創立。同年9月離脱

1926~35年「新交響楽団」(現・N饗)を設立し常任指揮者。同年10月第一回演奏会開催。同11月JOAKラジオ放送初出演

1932年貴族院議員

1936年レオポルド・ストコフスキーの招きがあり政府の音楽使節に任命され渡米しフィラデルフィア管、11月ロンドン、BBC交響楽団さらにドイツ、ドレスデン歌劇場客演指揮

1938年再度渡米しトスカニーニ率いるNBC交響楽団指揮者就任、ヨーロッパに度りベルリン国立歌劇場

1939年ミュンヘン、デンマーク、スウェーデンで客演指揮

1940年ミュンヘン、ベルリン、ウィーンで客演指揮

1941年ヘルシンキ、ハノーファーで客演指揮

1942年ブレスラウ、ハンブルクで客演指揮

1943年ベオグラード、ソフィア、ミュンスター、オスティバート、クラクフ、リュヴォフ、ワルシャワ、ブリュッセルで客演指揮

1944年パリ、ベルギーで客演指揮

1945年4月ライプツィヒで米軍に抑留され、12月帰国

1946~50年東宝交響楽団(現・東京交響楽団)常任指揮者

1948年日本芸術院会員

1949年「エオリアン・クラブ」結成

1952年第一生命の後援を受け「近衛管弦楽団」と改組

1956年「ABC交響楽団」に改組。長井和子と結婚

1960年同交響楽団を率いてヨーロッパ演奏旅行、帰国後解散しその後はフリーで活動

1966年音楽学校設立詐欺事件に巻き込まれ負債清算の為、赤坂の自邸を処分

1969年「 日本フルトヴェングラー協会」会長就任

1970年来日したオーボエー奏者ハインツ・ホリガーとミヨーの「オーボエ協奏曲」日本初演を指揮

1973年6月2日世田谷区野毛の自宅で就寝中に脳内出血を起こし急死。墓地は練馬区桜台の広徳寺

4.主な作品

「管弦楽のためのアンダンテ」、「序曲」、日本組曲「あけぼの匂う」、大礼交声曲、歌曲「ちんちん千鳥」、校歌「法政大学校歌」ほか。管弦楽編曲「越天楽」・「筝曲・六段」・「君が代」・「蛍の光」など

5.その他

6.初演

7.関連動画

Franz Liszt 《Hungarian Rhapsody no.2》
Hidemaro Konoye / Berliner Philharmoniker
1942

 

ベートーヴェン:交響曲弟5番
近衛秀麿指揮・近衛管弦楽団

 

近衛秀麿 Hidemaro Konoye (Konoe) conducts BPO – Mozart : Synfonia Concertante for 4 Winds – 1st Mov

 

近衛秀麿 Hidemaro Konoye (Konoe) conducts BPO – Mozart : Sinfonia Concertante for 4 Winds – 2nd Mov

 

Mahler: Symphony No. 4, Konoye & NHKso (1930) マーラー 交響曲第4番 近衛秀麿

 

R.シューマン 交響曲第3番「ライン」Op.97(近衞秀麿 編曲版)5楽章


 

スッペ: 《詩人と農夫》序曲  齋藤秀雄(チェロ)
近衛秀麿(指揮) 新交響楽団(現・NHK交響楽団)
録音:1933年

 

アルルの女
近衛秀麿 新交響楽団 

 

スッペ:《軽騎兵》序曲
近衛秀麿(指揮)、新交響楽団(現・NHK交響楽団)
録音:1933年


 

スーザ/近衛秀麿:《星条旗よ永遠なれ》
近衛秀麿(指揮)、新交響楽団(現・NHK交響楽団)
録音:1934年頃

 

J.F. ワーグナー/近衛秀麿:《双頭の鷲の旗の下に》
近衛秀麿(指揮)、新交響楽団(現・NHK交響楽団)
録音:1934年頃

 

 

1.《独逸国歌》  2.《ナチス党歌》
近衛秀麿 ベルリンフィル

 

参考文献:「クラシック作曲家辞典」中河原理監修、フェニックス企画編 東京出版堂 「wikipedia」 「江戸東京年表」吉原健一郎・大濱徹也編 小学館 「日本史・世界史 同時代比較年表」楠木誠一郎著 朝日新聞出